ヴィーガンワインとオーガニックワイン

ティシュビワイナリー

ティシュビ・ワイナリーの様子


ヴィーガンワインとしてティシュビを名指しで選ばれる方も最近は見られるようになりましたが、一方で 『ヴィーガンとオーガニックの違いは何?』 と聞かれ、ヴィーガンの説明に触れることも良くあります。


ヴィーガン(Vegan)とは...

これも幾つかレベルがあるのですが、動物性食品をいっさい口にしない完全菜食主義者のことを指しています。

日本ではベジタリアンという言葉の方が馴染みがあるかも知れませんが、この徹底した菜食主義を貫くヴィーガンの場合は、肉や魚はもちろん、卵、チーズ、バター類、はちみつなども口にせず、食生活だけではなく衣食住すべての生活スタイルにおいて、動物性素材を使用しない生き方を目指しているのだそうです。

ただし食べる植物性素材がどのように作られたかは問いませんので、厳密にはそれがオーガニックである必要は無いんですね。

ティシュビ・ワインアリー2

一方オーガニック(Organic)とは...

オーガニックとは「有機」という意味で、化学肥料や農薬を使わずに、有機栽培された農産物や畜産物の事ですよね。
日本大百科全書によれば、
『有機農産物およびその加工食品のこと。化学物質である農薬、化学肥料の使用を排除し環境に配慮するということから、オーガニック(有機)という語を使用するようになった。
各認定機関により基準は異なるが、
 ・3年以上農薬、化学肥料を使用していない農場で
  栽培され収穫されたもの
 ・オーガニックの条件をみたした原料で、添加物
  などを使わずにつくられた加工品
 ・畜産物はオーガニック農産物の飼料によって飼育
  され、抗生物質、ホルモン剤を使用していないもの
 ・栽培、加工、流通などすべての段階で、認証機関
  などの第三者が厳しくチェックしたもの
など一定の基準がある。』
【出典:日本大百科全書(ニッポニカ)】
となっています。

ただし、オーガニックは無農薬と捉える人がいますが、オーガニック栽培は無農薬栽培ではありません。 有機物から作られた農薬や肥料を使うことは認められている訳です。

また畜産物も含まれていますから、オーガニックだからヴィーガンが食しても大丈夫と言う訳には行きません。
何ともややこしい話しですね。有機栽培にこだわった、オーガニックヴィーガンと言う選択肢はある訳ですが。


ティシュビワイナリー3

さらにワインでは自然派ワインというくくりもあります

ただし自然派ワインという言葉に明確な定義はないようです。
無農薬・無肥料でブドウを栽培し、醸造プロセスでは亜硫酸塩の使用量を極力減らし、添加物は使わず、また酵母は天然酵母を使うなど、自然の力を信じ、可能な限り自然に近い醸造方法で造られているワインがありますが、これにオーガニックワインを含めて自然派ワインと呼ぶ事も多いようです。

このように、ぶどうの栽培、ワインの発酵や清澄、濾過、熟成プロセスを通じて、ワイン造りには様々な考え方が取られていまして、それぞれの考え方に基づき、ヴィーガンワイン、オーガニックワイン、自然派ワインが出来上がる訳です。


ティシュビワイナリー4

さてティシュビのワインに戻りますと...

ティシュビ・ワイナリーでは、土壌の持つ力を信じてブドウを育てるやり方を創業以来続けていまして、農薬や殺菌剤、除草剤は使用せず、また肥料を使う事もなく、自然派志向のワイン造りが行われています。

ただテーブルワイン用のブドウの収穫には機械も使われていまして、全くの自然派を謳っている訳ではないようです。一方で生産される全てのワインがヴィーガンワインですから、醸造プロセスで動物性の素材(※)が使われる事はありません。

 ※ 動物性の素材:
  『コーシャワインの話』の中の、“清澄&濾過作業” 参照。

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