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ティシュビ・エステート|メルロー
( Tishbi Estate Merlot )タイプ | :赤ワイン |
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ぶどう品種 | :メルロー 93% カベルネ・ソーヴィニヨン 7% |
アルコール度数 | :13.5% |
生産年 | :2012年 |
容量 | :750ml |
味わい | :辛口 フルボディ |
熟成 | :12ヶ月樽熟、ノンフィルター |
その他 | :ヴィーガンワイン(Vegan) コーシャワイン(Kosher) |
生産地 | :イスラエル|ネゲヴ砂漠(スデー・ボケル) |
ネゲヴ砂漠にあるスデー・ボケルの葡萄園で育てられたメルロー品種に、ガリラヤ地方のレバノン国境近くにあるクファー・ユーヴァルで収穫されたカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされています。それぞれ最初の圧搾で得られるジュースのみを使用して造られ、ブレンドの後にオーク樽で12ヶ月間熟成され、ノンフィルターで瓶詰めされています。色は濃いルビー色。ブラックベリーやラズベリー、ハーブ、カカオのアロマ、湿った土の香りが漂い、穏やかで優しさとふくよかさに溢れた味わいが広がります。
このネゲヴ砂漠で収穫されたメルロー 2012。
9年目を迎えて色合いこそ茶色っぽさをにじませていますが、複雑味溢れる香り、そして深み・厚みのある豊かな味わいの広がる、充足感に満ちた存在感を放っています。
【料理との相性】
優しいタンニンの渋みに深みのあるカカオのアロマ、ラズベリーや干しぶどうのほのかな甘味も溶け合う味わいのせいでしょうか。エステートのワインですが、まずはチーズや前菜とその味わいを存分に楽しみたくなる衝動に駆られ、そしてこれから始まる料理への期待を高めるのにピッタリの余韻が広がるのです。
ヴィンテージから9年目を迎えた味わい
ヴィンテージから年数を経て出荷される傾向のあるエステートのメルローですが、このボトルもヴィンテージから既に9年目を迎えています。
色合いは濃い赤紫色に微かにレンガ色を含み、幾分枯れた印象が漂うものの、落着いた味わいは何とも魅惑的です。
澄んだ酸味と深みのある果実味がバランス良く溶け合い、後から膨らみのあるタンニンが優しく優しく重なります。

絶妙のバランスの良さ
ブラックベリーやラズベリーの果実味とタンニンの柔らかな渋みがバランス良く溶け合い、また余韻に広がるカカオのアロマも優しさを誘い、さらにこれに控え目な酸味も重なって、実に絶妙のバランスの良さを醸し出しています。
重みのある口当たりにしっとりと落ち着いた優しさの広がる、全体の調和感がなんとも魅惑的なのです。

魅惑に満ちた味わいが広がる2012年
2011年は透明感のあるミディアムボディの軽やかな味わいでしたが、この2012年ではメルローに7%ほどカベルネ・ソーヴィニヨンが加えられていて、味わいにまろやかさ、ふくよかさが増し、優しいながらもフルボディ寄りの膨らみのある味わいに装いを変えています。
味わいのふくよかさ、品の良さ、そして余韻に心地良さが溢れ出し、心躍る魅惑に満ちた味わいが広がるのです。
この素晴らしい味わいを壊したくないとの衝動に駆られ、料理もどちらかというと薄味の、品の良い料理に合わせたいですね。優しい口当たりに余韻の心地よさが溶け合って、一層の品の良さと調和の取れた味わいが楽しめそうです。
*ティシュビの他のワインはこちらを参照:『カーメルのワイン一覧』
※ 生産地のネゲヴ砂漠(スデ・ボーケル)
ネゲヴは砂漠地帯でイスラエル南部に広がり、国土の半分を占めています。北東にある標高が500mほど、年間降雨量が150mm程の地域にブドウ園が開拓されていて、土壌は黄土と呼ばれる風で運ばれたローム層の堆積土が広がっています。
一方中央のネゲヴ高地に位置するスデ・ボーケル地区は、標高は700m〜1,000m、降雨量は年間50mm〜100mmほどで、砂地のローム層の土壌が広がっています。
日中は暑く(夏には15℃〜40℃)、夕方から夜には冷たい空気に包まれる寒暖差の激しい気候の中でのワイン造りが続けられています。朝方はしばしば霧に覆われますが乾燥していて、また気温が低いことから、ぶどうが病気にかかりにくい利点があるようです。
ティシュビ・ワイナリー ( Tishbi winery )

イスラエルのワイン業界において最も古いプレイヤーの一つ
ティシュビ・ワイナリーは、1882年にミハエル・カミレツキーとマルカ・カミレツキー夫妻がリトアニアより移住し、イスラエルのワイン作りで重要な役割を果たしたエドモンド・ロスチャイルド男爵の依頼を受けてジフロン・ヤアコヴでブドウ作りを始めた事に由来します。そんな経緯から、男爵(バロン)にちなんでバロン・ワイナリーと呼ばれていた時期もあり、イスラエルのワイン業界において最も古いプレイヤーの一つです。
一世紀以上にも渡って、男爵がその基礎を作り上げたカーメル・ワイナリーの為にブドウ作りを続けていましたが、1984年にミハエルの孫にあたるジョナサン・ティシュビによってティシュビ・ワイナリーが創設されます。
以後一貫してファミリーによるワイナリー経営が行われていて、葡萄作りに農薬や、殺菌剤、除草剤等々を使用せず、また肥料を使う事も無く、土壌の持つ力を信じてブドウを育てるやり方を引き継いでいます。
ヴィーガン認証を取得しているのも、こんな背景があるんですね。そしてカルメル山麓(ジフロン・ヤアコヴ)から始まったブドウ作りもガリラヤ地方、エルサレム近郊のジュデアンヒルズ、そして南のネゲヴ砂漠とイスラエル全土に広がりを見せています。
※ティシュビ・ワイナリーについて詳しくはこちら:『ティシュビ・ワイナリー』

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